人材マネジメント入門~脱職人の世界~

来年2025年で開業して10年。
長いようであっという間。
修行時代は徒弟制度で師匠と弟子の世界。
返答は「はい、イエス、喜んで」のみ。
たくさんの人達の支えもありおかげさまで業界ではめずらしい
色々できる治療家に育ててもらえました。
「治療院経営」「セミナー講師」「コンサル」
「ライティング」「別業種での起業」などなど
色々、やってみて落ち着いたことは
私、治療院が好き。
というわけで最近は本気で他店舗展開に向けた
治療院経営を学んでいます。
そのため、手に取った1冊。
今日のオススメ本!
■多店舗展開を成功に導く 人材マネジメント入門
勢力 匡展 (著)
■幻冬舎 (2024/9/10)
著者の勢力先生は鍼灸整骨院を多店舗展開されていて
「辞めない人材」の見極め方、
社員個々の特性に合わせた効果的な研修プログラムの構築。
さらに働きやすい環境づくりなど、
社員に気持ちよく働いてもらい、
かつ向上心を刺激し成長を促すような施策を
次々と実行されています。
治療院業界が抱える、大きな問題。
業界からの人材流出。
専門学校を卒業し、苦労して国家試験を取ったにも関わらず
就職後に退職。
業界に絶望し、異業種に行ってしまうのです。
P.23
ところが、小規模の店舗ビジネスの世界では、
いまだに経営者が
「とにかくオレと同じようにすれば間違いない」という
職人気質の指導を行うことが多く見られます。
~本著より引用~
治療院業界は職人の世界。
まさしくこれ。
ただの「完コピハラスメント」です。
誰もオレと同じレベルには来れない
=「私はマネジメント能力がない」と
プレゼンしているのと同じです。
P.62
入社間もないスタッフが短期間の研修と
渡されたマニュアルで、
すぐに戦力になるはずはありません。
経営者も新人時代があり、
下積み時代があったはずです。
それを忘れて、できるようになった
今の自分の高みから、
できて当たり前と思ってしまう。
~本著より引用~
経営者が売上目標だけを設定すると、
スタッフを数字で詰めてしまいます。
数字を上げられない期間は院長、先輩スタッフ誰もがあったはずです。
それを忘れると、人は離れていきます。
銀行からの借り入れ、
スタッフの採用と育成、
下積み期間の新人スタッフの数字にビクビクしないためにも
経営計画書は必須。
店舗運営に悩んでいる人には
是非、手に取って欲しい1冊です。

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