『くちづけ』
先日、観た映画。
泣きつかれて、観終わった後は放心状態。
知的障碍者のグループホームを舞台に
繰り広げられる仲間たちの温かな交流と
父と娘の愛を描いたヒューマンドラマ。
新聞の片隅に書かれた小さな事件記事が
モチーフだそうです。
身近(それこそ家族レベル)にいないと
目を背けられてしまう問題。
周囲の理解や差別、社会構造と制度。
ほのぼのした日常。
しかし、家族と本人達に突き付けられる現実。
周囲の環境がどれだけ大事か。
親の愛情、子を想う気持ち。
自分が同じ立場だったらなんて
軽々しく言うことは出来ません。
正しい、間違っているでは決められない問題。
最後のスライドショーを観ると
あの決断は二人にとっては良かったのでは
と私は思ってしまいます。
印象に残ったシーン①
二人の女子高生。
小さい頃から当たり前として
理解のある立場、
そうではない差別的な立場を解りやすく具現化。
※ビジュアルでも
周囲の環境次第で彼らの人生が
一変してしまう怖さが伝わります。
印象に残ったシーン②
デリカシーのないおばちゃん
そういう事は言っちゃダメ!的な事も
ズバズバ言ってしまうアル中傾向。
しかし、核心、ある意味本質的な事も多い。
元は愛情深いが何かを諦めた、捨てた経験が
ある人なのかな思いました。
印象に残ったシーン③
最後の決断。
せめて、もっと楽に…
と一瞬思ったが冷静な頭では
下せるはずのない、あまりにも苦しい決断。
思い出すだけで泣けてくる。
電車とかで観たら、あかんやつです。
世の中には、こういう問題もあると考える
きっかけになる作品です。
アマゾンプライムでも観れるので是非。