泣いた。
人の感情や気持ちって
「確かなもの」ではない。
ふっと、頭の中に浮かんでは
一瞬で蒸発してしまうものも多い。
でも、そんな蒸発してしまう
美しいものが言語化、いや結晶化されている。
今日のオススメ本
■ママはキミと一緒にオトナになる
■佐藤 友美 (著)
■小学館 (2023/3/22)
Webメディア「kufura」で
2020年~3年間にわたって連載された
子育てエッセイの書籍化。
子育てしている人だけが
共感する内容ではなく
世の中のこと、生き方について
考えさせられる1冊。
P.43から引用空気を読むとは、「この人とはわかり合えなくてもいい」と、ジャッジすることに近い。
P.69から引用会話とは、キャッチボールではなく、相手から三振をとること、もしくはヒットやホームランを打つことだと思い込んでいた節すらある。
P.216から引用いろんな人の価値観に触れて、ときには混乱しながら、大きくなってくれたらいいなと思う。
私は思春期を派手にこじらせ、
リア充とは対極の学生生活を過ごしました。
その原因の一つが、世の中は
白か黒かで判断できると思っていたこと。
でも、年を重ねて分かることは
ほとんどグレーなんですよね。
でも、そのグレーの意味を
分かりやすく言葉にしてくれる大人が
身近にいると人生変わりますよね。
P.238から引用こういうささやかな幸せが待っていることを、そしてそれを未来の私が経験することを先輩ママたちは知っていて、喜んでくれていたのだろう。
P.276から引用この連載では「わざわざ書くほどでもないこと」をたくさん書いたような気がする。
何かを成し遂げて
「ウェーイ!」みたいな状態を
幸せに感じる人もいれば
「ささやかな」
「わざわざ書くほどでもない」
そんな染み渡るような状態に
幸せを感じる人もいる。
私は後者。
そういうシーンや感情が、
すごく丁寧に結晶化されているんですよ。
素直に文章、文学って良いなって思いました。
この本を読めたから、
今年のGWは最高だったと言える。
魂の感度を上げてくれる、そんな1冊。
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